PureMessage for Microsoft Exchange バージョン 3.1.2 リリースノート

このバージョンに追加された機能

  • SXL 環境設定のアップデート時の Sophos Anti-Virus アップデート版管理の改善。
  • ActiveDirectory サーバーや LDAP サーバーへの接続に問題がある場合に表示される診断情報の改善。
  • 不具合の修正:
    • メモリの使用が過剰になることがあるという問題が解決されました。
    • インストール中に ActiveDirectory で rootDSE を開くとエラーが発生することがあるという問題が解決されました。

システム要件

本製品のシステム要件は、ソフォス Web サイトの「システム要件」(www.sophos.com/ja-jp/products/all-system-requirements.aspx) を参照してください。

既存の問題点

  • PureMessage は、前提条件のソフトウェアとして Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 をインストールします。このソフトウェアが原因で、Exchange Web サービスに関連した、次のようなコンポーネントで問題が発生することがあります。
    • Outlook Web Access
    • Office Communications Server 連携
    • Outlook アドレス帳
    • 不在通知

    この問題を解決するには、マイクロソフト サポート技術情報 959209 (http://support.microsoft.com/kb/959209) より、.NET Framework のアップデート版をインストールしてください。

  • Microsoft Essential Business Server 2008 および Microsoft Small Business Server 2008 には、共に Microsoft Forefront Security for Exchange Server がプレインストールされています。PureMessage をインストールする前に、Forefront をアンインストールするようにしてください。
  • ワークグループ内のコンピュータに PureMessage をインストールした場合、異なるコンピュータ上の Microsoft SQL Server データベース (すなわち、リモートデータベース) を使用できない。インストール中に、リモートデータベースを指定することはできますが、PureMessage では、必要なアクセス権が設定されません。この場合は、対処方法についてソフォス テクニカルサポートまでお問い合わせください。
  • Windows Server 2003 R2 SP2 環境のコンピュータに PureMessage をインストールすると、次の前提条件のソフトウェアのいずれか 1つがインストールされていない場合、PureMessage インストール時の設定が失われることがある。
    • .NET Framework 3.5 SP1
    • Windows Installer 4.5

    この問題の回避策として、PureMessage をインストールする前に、これらの前提条件のソフトウェアをインストールするようにしてください。

  • インストーラでエラー「セットアップは、PureMessage データベースを作成できませんでした」が発生することがある。
    このエラーは、以前に SOPHOS データベース インスタンスを Microsoft SQL Server からアンインストールした場合、または Microsoft SQL Server 自体をアンインストールした場合に発生することがあります。この場合、MS_SQL_INSTALL_FOLDER\MSSQL.X\MSSQL\Data フォルダから以下のファイルを削除してください。
    • SavexCnfg.mdf
    • SavexCnfg_log.ldf
    • SavexDir.mdf
    • SavexDir_log.ldf
    • SavexQuar.mdf
    • SavexQuar_log.ldf
    • SavexRprt.mdf
    • SavexRprt_log.ldf
  • (DEF 83210) 次のエラーを表示して、インストーラが失敗することがある。
    0x80040e14 - idispatch エラー 3092 PureMessage データベースを開始できません。

    これは、大文字と小文字が区別される SQL インスタンスに PureMessage をインストールしようとすると発生することがあります。この問題を回避するには、大文字と小文字が区別されない SQL インスタンスに PureMessage をインストールしてください。

  • (DEF 83055) 次のようなエラーを表示して、インストーラが失敗することがある。
    PMInstallUtil.cpp ln 5750: ERR Failed '(iErr != ERROR_SUCCESS) && (iErr != ERROR_ALREADY_EXISTS)' : Win32 error 0x800700a1.

    これは、フォルダにマウントされた共有記憶域を使用して、SCC クラスタにインストールしようとすると発生することがあります。

  • (WKI 50085) PureMessage のインストール後、PureMessage 管理コンソールを開くと、次のようなメッセージが表示されることがある:「マスタ同期サーバー に接続できませんでした」。このメッセージは、環境設定で一部のサーバーのみがアップグレードされた場合に表示されます。この問題を回避するには、環境設定グループ内のサーバーすべてを順にアップグレードするようにしてください。
  • (WKI 50589) Microsoft Essential Business Server (EBS) 環境に PureMessage をインストールする際、.NET Framework インストール中に、インストーラが動作しなくなることがある。この問題の回避策については、http://blogs.technet.com/essentialbusinessserver/archive/2009/05/07/microsoft-net-framework-3-5-sp1-kb951847-fails-to-install-on-ebs-servers.aspx (英語) をご覧ください。
  • (WKI 51027) Windows 2008 R2 環境に PureMessage をインストールする際、SQL 2008 Express Edition のインストールに失敗し、次のようなメッセージが表示されることがある。
    実行中に、エラーコード 2064843076 が返されました:

    <パス>\SQLEXPR_x64_ENU.exe /QUIETSIMPLE /ACTION=INSTALL /FEATURES=SQL /INSTANCENAME =SOPHOS /SQLSVCACCOUNT ="NT AUTHORITY\NETWORK SERVICE" /SQLSYSADMINACCOUNTS="BUILTIN\Administrators"

    これは、Microsoft SQL 2008 Express Edition での問題が原因で発生します。PureMessage を再インストールすることで、通常、この問題は解決します。

  • (WKI 51471) PureMessage のインストール実行中、インストールに失敗し、次のようなメッセージが表示されることがある。

    実行中に、エラーコード 1 が返されました:<パス>\Bootstrap.exe install sav <パス>

    このメッセージは、インストーラのパスの文字数が 256文字を超えた場合、または、ネットワークロケーションからインストールを行っている場合に表示されます。この問題を回避するには、インストーラをローカルコンピュータにコピーし、256文字以内でインストールパスを指定してください。
  • (WKI 52804) PureMessage を Exchange Server 2007 と Active Directory がインストールされている Windows Server 2008 にインストールすると、次のような内容のエラーが発生することがある。

    実行中に、エラーコード 2067529721 が返されました:

    <パス>/SQLEXPR_x64_ENU.exe /QUIETSIMPLE /ACTION=INSTALL /FEATURES=SQL /INSTANCENAME=SOPHOS /SQLSVACCOUNT="NT AUTHORITY\SYSTEM"/SQLSYSADMINACCOUNTS="BUILTIN\Administrators"

    また、「エラー: .Net バージョン 2.0 用のメディアが見つかりません」というメッセージがシステムの「Temp」フォルダにある SqlSetup.log ファイルに記録されます。

    これは、Microsoft SQL 2008 Express Edition での問題が原因で発生します。PureMessage を再インストールすることで、通常、この問題は解決します。

  • メールの件名に追加しタグ(「メールタグ」を設定した場合) が疑問符として表示されることがある。
    この現象は、次の条件すべてに一致する場合に発生します。
    • 件名タグに日本語などの拡張文字が含まれている。
    • メッセージが TNEF でエンコードされている (この場合、MAPI メールクライアントから送信する必要がある)。
    • メッセージが件名タグで指定できない (サポートされていない) 文字と同じ文字セットでエンコードされている。
    • 件名プロパティにワイド文字ではなく、マルチバイトを使用するメールクライアントで、メッセージを表示している。

      Exchange 2003 の Outlook Web Access で送信されたメッセージについては、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeWEB\OWA キーのレジストリ値 UseRegionalCharset をゼロに変更することで問題が解消されます。詳細は、http://support.microsoft.com/kb/830827 をご覧ください。

  • Exchange 2003 環境のみで X-ヘッダにタグを追加できる。Exchange 2007 および Exchange 2010 環境では実行できません。

  • (WKI 57286) アスキー文字 (半角英数字・記号など) 以外の文字を免責事項の文章に使い、プレーンテキスト形式で TNEF メッセージを送信すると、文字化け表示されることがある。この問題は、もとのメッセージの文字コードがアスキー文字以外の文字に対応していない場合に発生します。

    対策として PureMessage で免責事項のテキストを設定する際に、標準のアスキー文字を使用することをお勧めします。

  • (WKI 55150) Sophos Enterprise Console (SEC) がインストールされているコンピュータに PureMessage をインストールすると、SEC に「ポリシーと異なる」というエラーメッセージが表示される。このエラーの原因は、SEC のデフォルトのアップデートポリシーでは自動アップデートの間隔が 10分であるのに対し、PureMessage では 5分間隔に設定されるためです。

    この問題を回避するには、PureMessage システムに対してデフォルトのアップデートポリシーを適用しなおすか、別に新しいコンピュータのグループを作成し、すべての PureMessage サーバーを新しいグループに追加し、別のアップデートポリシーを適用します。

追加情報

  • インストールプログラムは、インストール中に IIS および Microsoft Exchange サービス (存在する場合) を再起動します。特定の状況下では、コンピュータの再起動が必要となることもあります。
  • PureMessage スパムルールは、ファイルサイズの小さいアップデート パッケージを使用して、5分ごとにソフォスからアップデートされます。検出率とバンド幅の使用を最適にするため、このアップデートの頻度は変更しないことをお勧めします。
  • PureMessage をインストールすると、Sophos Anti-Virus もインストールされ (既にインストールされていない場合)、オンアクセスウイルス検索が自動的に起動します。しかし、PureMessage では、マイクロソフト社の推奨に従い、特定の Microsoft Exchange および IIS フォルダがウイルス検索から除外されます。なお、PureMessage をアンインストールした場合でも、これらの検索の除外設定は解除されません。検索から除外されるフォルダの詳細については、http://www.sophos.co.jp/support/knowledgebase/article/12214.html をご覧ください。

    PureMessage のインストールフォルダ配下の \Temp フォルダもウイルス検索から自動的に除外されますが、PureMessage をアンインストールすると、この除外設定は解除されます。

  • ウイルス対策とスパム対策の両機能を備えるバージョンの PureMessage を、ウイルス対策機能のみのバージョンにアップグレードすることはできません。
  • インストール時、以下の内容のエラーがイベントログに表示されることがあります。

    これらのエラーは、PureMessage インストーラが Visual C++ 再頒布可能ファイルの存在を検知しようとする際にレポートされます。エラーは無視しても問題ありません。

    ソース イベント ID 説明
    SideBySide 59 C:\DOCUME~1\ADMINI~1\LOCALS~1\Temp\{A4D87BE1-AFC4-461B-A66C-AFA239935F57}\VCRedist64Test.dll に対する Generate Activation Context は失敗しました。参照エラーメッセージ: 参照されたアセンブリはシステムにインストールされていません。
    SideBySide 59 Microsoft VC80.CRT に対する Resolve Partial Assembly に失敗しました。参照エラーメッセージ: 参照されたアセンブリはシステムにインストールされていません。
    SideBySide 32 Dependant Assembly Microsoft VC80.CRT が見つかりません。最後のエラーは次のとおりです。参照されたアセンブリはシステムにインストールされていません。
  • クラスタにインストール時、以下のようなエラーがイベントログに表示されることがあります。

    これらのエラーは、インストール中に、PureMessage クラスタリソース DLL が、すべてのノードに存在していないためレポートされます。すべてのノードに PureMessage をインストールすると、これらのエラーは報告されなくなります。エラーは無視しても問題ありません。

    ソース イベント ID 説明
    ClusSvc 1058 Cluster Resource Monitor がリソースタイプ PureMessage サービス X.X.X.X に対する DLL PmClustResTypeXXXX.dll をロードできません。
  • PureMessage が SQL 2008 Express Edition をインストール後、Windows のイベントログに、次のようなアプリケーション エラー ログのエントリが複数表示されることがあります。エラーは無視しても問題ありません。
    ソース イベント ID 説明
    MSSQL$SOPHOS 15151 オブジェクト 'database_audit_specifications' が存在しないか権限がないので、このオブジェクトを見つけることができません。
  • Windows 2008 環境では、Microsoft Windows Defender のリアルタイム保護エージェントによって、イベントログに次のような警告が表示されることがあります。

    ソフォスのアプリケーションの実行の許可を選択してください。

    説明:
    
    Windows Defender リアルタイム保護エージェントで、変更が検出されました。 
    これらの変更を行ったソフトウェアに潜在的リスクがないか分析することを
    ★PM3.1_日本語では異なる訳★お勧めします。★これらのプログラムの動作方法に関する情報を使用して、
    これらのプログラムの実行を許可するか、コンピュータから削除するかを 
    ★PM3.1_日本語では異なる訳★選択できます。★プログラムまたはソフトウェア発行者を信頼できる場合のみ、 
    ★PM3.1_日本語では異なる訳★変更を許可してください。★Windows Defender は許可された変更を元に 
    ★PM3.1_日本語では異なる訳★戻せません。★
    
    詳細については、次を参照してください。
    
    見つかったパス:
    file:C:\Windows\tasks\Sophos-PureMessage-StoreMonitorHealthCheckTask.job;
    file:C:\Program Files\Sophos\PureMessage\bin\FireJob.exe;
    taskscheduler:C:\Windows\tasks\Sophos-PureMessage-StoreMonitorHealthCheckTask.job
    
    警告の種類: 未分類のソフトウェア
    
  • アプリケーションエラー」が発生した場合のデフォルトのアクションは、「メッセージを配信する」です。このアクションは変更しないことを強く推奨します。
  • PureMessage では、複数の管理コンソールを 1台のマシンで同時に実行したり、複数の管理コンソールで同時に 1台のサーバーに接続することはできません。
  • PureMessage アンインストール後に残されるファイル:

    隔離エリアのディレクトリ INSTALLDIR\Quarantine がサーバーに残されます。これにより、PureMessage のアンインストール中、および再インストール中に、隔離されたアイテムを取得することができます。このディレクトリは、隔離されたアイテムが必要なくなった時点で削除してください。

    SCC クラスタで、Quarantine フォルダは 共有ドライブ\Sophos\PureMessage\Quarantine にあります。

    ログ用ディレクトリ INSTALLDIR\Logs がサーバーに残されます。このディレクトリは、ログファイルが必要なくなった時点で削除してください。

    ファイル PMClustResTypeXXXX.dllC:\WINDOWS\system32\ フォルダに残されます。これは、PureMessage クラスタリソース DLL で、PureMessage をすべてのノードからアンインストールした後、クラスタ上のすべてのノードから削除できます。

    SCC クラスタで、共有ドライブに次のフォルダが残されます。

    共有ドライブ\Sophos\PureMessage\Config
    共有ドライブ\Sophos\PureMessage\ReportsPending

    これらのフォルダは、すべてのノードから PureMessage をアンインストール後、削除することができます。

  • 添付ファイル フィルタ エージェントのロールを使用している Exchange 2007 では、プロトコルレベルでメールのフィルタリングが行われます。結果として、PureMessage がメールを検索する前に、一部のウイルスが除去されたり、一部の添付ファイルが置換されます。このため、ネットワークの境界部分にあるサーバーについては、ダッシュボードアクティビティ モニターに表示される認証されていないトラフィックのレベルが、他のサーバーよりも低く表示されることがあります。
  • PureMessage インストール後、サーバーで Windows Update を実行して、最新のセキュリティ修正プログラムすべてをインストールすることをお勧めします。

テクニカルサポート

ソフォス製品のテクニカルサポートは、次のような形でご提供しております。

  • 「SophosTalk」ユーザー コミュニティ サイト (英語) (community.sophos.com/) のご利用。さまざまな問題に関する情報を検索できます。
  • ソフォス サポートデータベースのご利用。www.sophos.com/ja-jp/support.aspx
  • 製品ドキュメントのダウンロード。www.sophos.com/ja-jp/support/documentation/
  • メールによるお問い合わせ。ソフォス製品のバージョン番号、OS および適用しているパッチの種類、エラーメッセージの内容などを、support@sophos.co.jp までお送りください。

ご利用条件

Copyright © 2012 Sophos Limited.All rights reserved.この出版物の一部または全部を、電子的、機械的な方法、写真複写、録音、その他いかなる形や方法においても、使用許諾契約の条項に準じてドキュメントを複製することを許可されている、もしくは著作権所有者からの事前の書面による許可がある場合以外、無断に複製、復元できるシステムに保存、または送信することを禁じます。

Sophos、Sophos Anti-Virus および SafeGuard は、Sophos LimitedSophos Group および Utimaco Safeware AG の登録商標です。その他記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

XPExplorerBar

Copyright © 2004-2005, Mathew Hall

All rights reserved.

Redistribution and use in source and binary forms, with or without modification, are permitted provided that the following conditions are met:
  • Redistributions of source code must retain the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer.
  • Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice, this list of conditions and the following disclaimer in the documentation and/or other materials provided with the distribution.

THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE COPYRIGHT HOLDERS AND CONTRIBUTORS "AS IS" AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED.

IN NO EVENT SHALL THE COPYRIGHT OWNER OR CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.