Sophos Enterprise Console 5.2.2 リリースノート

2014年 6月

このバージョンの新機能

このバージョンに新しく追加された機能

  • この Sophos Enterprise Console (SEC) メンテナンスリリースは、Sophos Remote Management System (RMS) の最新バージョン (バージョン 4.0) と動作します。RMS バージョン 4.0 には、複数のセキュリティ強化とパフォーマンス強化が含まれています。

    詳細については、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/121071.aspx を参照してください。

  • Sophos Anti-Virus for VMware vShield との統合が強化され、特にエラーのレポート機能が強化されました。
  • マイナーアップグレード時のワークフローが最適化されました。特に、パスワードとポート番号を再入力する必要がなくなりました。
  • Microsoft SQL Server 2014 に対応するようになりました。
  • サードパーティのソフトウェアがアップデートされました。

修正された問題点

  • エンドポイントがスリープモードやスタンバイモードから復帰する際、Windows パスワードの入力が常に要求されるよう、デフォルトの暗号化ポリシーが変更されました。
  • (DEF96865) 一時的で自然に解決するエラーに関するメッセージを除去して、ログを改善しました。
  • (DEF96047) ユーザーが SEC 5.1 から SEC 5.2 にアップグレード後、SEC 5.2.1 にアップグレードすると、SEC 5.2 から SEC 5.2.1 にアップグレードする際に SEC 5.1 の暗号化データベースが復元されることがあります。
  • (DEF95439) SEC 5.2.1 R2 では、SEC コンソールからエンドポイントに NAC エージェントをインストールできません。
  • (DEF95350) SEC 5.2.1 R2 のインストールを変更する際、既に構成済みのデータベースのインスタンスが使用されず、インストーラは SQL Server インスタンスを再検出します。
  • (DEF95280) 通信障害が発生した際に Sophos Message Router サービス (RouterNT.exe) が、親の Message Router に再接続できないことがあります。
  • (DEF77537) セキュリティを強化するため、RMS SSL 証明書の署名に使用されるハッシュ関数を MD5 から SHA-1 に変更しました。
  • (DEF73469) RMS は、Windows 8 環境のエンドポイントに対して、「前回ログオンしたユーザー」に誤ったユーザー名を表示します。
  • (DEF51796) RMS が SEC に送信する IP アドレスは、Sophos Agent サービスがコンピュータの IP アドレスを要求したときに最初に応答したアダプタの IP アドレスでなく、RMS が通信に使用しているアダプタの IP アドレスであるようにする必要があります。

その他の変更点

製品サポート終了

SEC 4.5 および SEC 4.7 の製品サポートは終了しました。また、2014年 12月末日には、SEC 5.0 の製品サポートが終了する予定です。この日以降、SEC 5.0 に特に関連する問題についてソフォス サポートに問い合わせた場合、SEC 5.0 の製品サポートが終了しているため、サポートされているバージョンにアップグレードするよう依頼されます。

製品サポート終了についての詳細は、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/119147.aspx を参照してください。

システム要件

対応する OS と SQL Server のバージョン

オペレーティングシステムの要件と対応する SQL Server のバージョンについては、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/113278.aspx を参照してください。

対応する SQL Server のバージョン (SQL Server 2005 Express 以降) がインストールされていない場合は、Enterprise Console のインストーラによって、自動的に SQL Server 2008 R2 Express Edition サービスパック 1 (SP1) のインストールが開始されます。

その他のソフトウェア要件

インストーラによって自動的にインストールが開始されるソフトウェアは、次のとおりです (インストールされていない場合)。

インストールが必要なソフトウェアは次のとおりです。

  • 最低 Internet Explorer 7 以降

必要なシステムソフトウェアのインストールについて、詳細は Enterprise Console のスタートアップガイドを参照してください (http://www.sophos.com/ja-jp/support/documentation/enterprise-console.aspx)。

ポート要件

Enterprise Console では特定のポートを開けておく必要があります。詳細は、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/38385.aspx を参照してください。

ハードウェア要件

  • プロセッサ: Pentium 4 (または同等品) 2.0 GHz 以上
  • メモリ: 2GB RAM - Enterprise Console 用
  • ディスク空き容量: 1.5GB - SQL Server 2008 R2 Express を除く Enterprise Console を「すべて」インストールする場合。1.8GB - SQL Server 2008 R2 Express を含めた Enterprise Console を「すべて」インストールする場合。

    これに加え、ソフォスのサーバーからダウンロードするエンドポイント製品 1つにつき、約 200MB~350MB の空き容量が必要です。たとえば、Windows 版、Mac 版、Linux 版の 3種類のセキュリティソフトウェア製品をダウンロードする場合は、約 700MB の空き容量が必要となります。

Enterprise Console がインストールされていないコンピュータに Sophos Update Manager を インストールする場合のシステム要件は次のとおりです。

  • プロセッサ: Pentium 4 (または同等品) 1.0GHz
  • メモリ: 1 GB RAM
  • ディスク空き容量: 50MB - インストールに必要な容量。これに加え、ソフォスのサーバーからダウンロードするエンドポイント製品 1つにつき、約 200MB~350MB の空き容量が必要です。たとえば、Windows 版、Mac 版、Linux 版の 3種類のセキュリティソフトウェア製品をダウンロードする場合は、約 700MB の空き容量が必要となります。

データベースの最低容量

データベースをインストールするコンピュータ (Enterprise Console と同じ、または異なるコンピュータにインストールできます) に、最低 1GB 以上の空き容量が必要です。

データベースの最大容量

  • Microsoft SQL Server 2008 Express Edition を使用する場合、データベースの最大データサイズは 4GB です。
  • Microsoft SQL Server 2008 R2 Express Edition (デフォルトでインストールされます) を使用する場合、データベースの最大データサイズは 10GB です。
  • Microsoft SQL Server 2005/2008/2008 R2/2012/2012 R2/2014 を使用する場合、システム管理者が設定しない限り、データのサイズ制限はありません。
注: Sophos Enterprise Console に最低限必要な画面の解像度は、1280 X 800 ピクセルです。

Enterprise Console 5.2.2 へのアップグレード

Enterprise Console 5.2.2 へ直接アップグレード可能なバージョンは、次のとおりです。

  • Enterprise Console 5.0、5.1、5.2.0、5.2.1、または 5.2.1 R2
  • Sophos Control Center 4.0.1 または 4.1

Enterprise Console 4.x または Enterprise Manager 4.7 からアップグレードするには、まず Enterprise Console 5.1 にアップグレードする必要があります。

可能なアップグレード方法について、詳細は http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/119105.aspx を参照してください。

注: Enterprise Console 5.2.1 または 5.2.1 R2 からアップグレードする場合は、データベースのコンポーネントを変更する必要はありません。詳細は、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/120077.aspx を参照してください。

これよりも前のバージョンからアップグレードする場合で、データベースのインストールスクリプトを使用してソフォスのデータベースを手動でアップグレードするときは、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/116768.aspx を参照してください。

アップグレードの詳細については、「Sophos Enterprise Console アップグレードガイド」を参照してください。

既存の問題点および制限事項

インストール

  • (DEF56407) 分散型インストール: 適切なネットワークプロトコルが有効になっていない環境にデータベースのインスタンスがある場合、Sophos Management Service が起動しない。

    Enterprise Console の分散インストール (SQL Server が別のサーバーにある場合) では、データベースのインスタンス「SOPHOS」が PureMessage for Microsoft Exchange によって作成された場合、または選択した SQL Server のインスタンスで TCP/IP プロトコルが無効になっている場合、Sophos Management Service が起動しないことがあります。

    この問題の回避策として、次を実行してください。

    • Sophos Enterprise Console と PureMessage を同一のマシンにインストールする場合は、はじめに Sophos Enterprise Console をインストールするようにしてください。
    • PureMessage for Exchange がコンピュータに既にインストール済みの場合、または別のサーバーにある Microsoft SQL Server 2005/2008 データベース (リモートデータベース) を使用していて問題が発生した場合は、Microsoft SQL Server 構成マネージャを使用して、データベース インスタンス用の TCP/IP プロトコルを有効にし、また SQL Server Browser サービスを起動してください。

アップグレード

  • (DEF87597) Enterprise Console 5.1 から Enterprise Console 5.2.2 へアップグレードする際、管理サーバーのアップグレード中に、2人目のユーザーが、リモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用してサーバーに対話的にログオンすると、暗号化機能に関連したレジストリキーとファイルが誤って削除されてしまうことがある。アップグレード中は、サーバーへのログオンは 1ユーザーのみとすることを強く推奨します。

    アップグレード中に他のユーザーがサーバーへログオンしないようにする方法について、詳細は http://support.microsoft.com/kb/186504/ja-jp を参照してください。

  • (WKI79868) Sophos Enterprise Console 5.0 を Sophos Enterprise Console 5.2.2 にアップグレードした直後、「パッチ評価 - イベントビューア」に何も表示されない。パッチに関するデータは、次回予定されていたパッチ評価で、未適用のパッチがあるかコンピュータが評価された後に、「パッチ評価 - イベントビューア」に表示されます。(パッチ評価の頻度は、パッチ ポリシーで設定可能で、「8時間ごと」、「毎日」(デフォルト)、または「毎週」に指定できます。)

    この問題は Enterprise Console バージョン 5.1 以降から Enterprise Console バージョン 5.2.2 へアップグレードする際には発生しません。

  • (DEF69133) エンドポイント コンピュータ上の Sophos Endpoint Security and Control をアップグレードすると、ポリシーと適合しているにもかかわらず、コンソールではコンピュータがポリシーと異なると表示される。この現象は「アップデート ポリシー」の「移動先でのアップデートを許可する」が選択されている場合、および/または「ウイルス対策および HIPS ポリシー」の「システムメモリを検索する」が選択されている場合、アップグレード中にこれらのポリシーがエンドポイントに適用されると発生します。

    この問題を回避策するには、次のいずれかを実行してください。

    • エンドポイント コンピュータに新しいポリシーを適用する前に、「アップデート ポリシー」の「移動先でのアップデートを許可する」および「ウイルス対策および HIPS ポリシー」の「システムメモリを検索する」が選択されていないことを確認します。各コンピュータがアップグレードされたら、必要に応じてこれらのオプションを選択し、コンピュータに更新されたポリシーを適用します。
    • ポリシーの設定をまったく変更せずにエンドポイントコンピュータをアップグレードします。アップグレード後、コンソールのコンピュータのリストで、一部のコンピュータに対して「ポリシーと異なる」というステータスが表示されることがあります。これらのコンピュータを選択し、右クリックしてから「ポリシーの適用」、「グループのアップデートポリシー」の順にクリックします。同様に、それらのコンピュータに「グループのウイルス対策および HIPS ポリシー」を適用します。
  • (WKI65337) 同じ製品を含む複数のサブスクリプションを使用している場合、SUM をアップグレードすると、「アップデートマネージャ」ビューの「環境設定」カラムに、「一致しない」と表示されることがある。この問題を解決するには、問題のある SUM を右クリックして、「環境設定の適用」をクリックしてください。詳細は http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/113330.aspx を参照してください。

Enterprise Console のアップグレードに関する問題の詳細は、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/114627.aspx を参照してください。

展開

  • (DEF84838) Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 で実行している Enterprise Console 5.2.2 を使って、ワークグループにある Windows 8 および Windows 8.1 コンピュータを保護できない。

    インストールを成功させるための作業についての詳細は、http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/118354.aspx を参照してください。

全般

  • (DEF90191) 日本語または中国語版 Windows Server 2012 で、「レポート」ウィンドウで「グラフ」タブを選択すると、Enterprise Console が強制終了する。回避策: 代わりにレポートのスケジュール設定を使用してください。
  • (DEF82914) ユーザーが任意に定義したデスクトップメッセージは、Windows 8 コンピュータでは表示されない。詳細は http://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/118233.aspx を参照してください。
  • (DEF66327) WAN でリモートコンソールを開こうとすると、約 75秒かかる。
  • (DEF61278) デフォルトの配布用共有フォルダが SophosUpdate という名前を予約済みである。

    アップグレードマネージャの配布用の共有フォルダを作成する際、SophosUpdate という名称の共有フォルダを追加できません。これは、デフォルトの共有フォルダ用に「SophosUpdate」という名前が予約されているためです。

    回避策として、共有フォルダを新規作成する際は、「Update」など、別の名前を指定してください。

    アップデートポリシーでプライマリやセカンダリのアップデートロケーションを指定する際、ドロップダウンリストでデフォルトの共有パスが NetBIOS 形式のみで表示されます。例: \\Server\SophosUpdate。しかし、場合によっては、\\server.de.acme\SophosUpdate など、完全修飾ドメイン名を使うことが望ましい場合もあります。

    回避策として、サーバーのアップデートパスのフィールドに、パスを完全修飾ドメイン名で入力してください。

  • (DEF58871、DEF58872) コンピュータを検索したり、Active Directory と同期をとる際、Enterprise Console は、重複する名称のコンピュータ複数を区別せず、コンピュータが所属するグループを繰り返し切り替えることがある。これは、異なるドメインやサブドメインに、重複する名称のコンピュータが複数存在する場合に発生することがあります。

    この問題の回避策として、次のいずれかを実行してください。

    • Enterprise Console でコンピュータの検索を実行する前に、同じ名称のコンピュータすべてで、Sophos RMS (Remote Management System) がインストール済みで、稼働していることを確認します。

      名称が同じコンピュータを含む Active Directory グループの同期はとらないようにしてください。各コンピュータは手動で管理してください。

    • ご使用のネットワークで、重複するコンピュータ名がないようにしてください。

データコントロール

  • (WKI36074) データコントロールのルールで、「転送をブロックする」または「ユーザーの同意で転送を許可する」を指定すると、監視対象ストレージデバイスにおけるファイルの新規作成がブロックされる。
  • (DEF29635) Internet Explorer で、FTP プロトコルを使用して転送したファイルが検索されない。

フルディスク暗号化

  • (WKI93313) コンソールからエンドポイントを削除すると、再度エンドポイントを保護しても、暗号化の復旧が実行できなくなる。

    回避策: 暗号化済みエンドポイントをコンソールから削除しないでください。

パッチ

  • (WKI72698) パッチ評価で使用される CScript.exe をブロックするように、アプリケーション コントロールを設定することができる。アプリケーション コントロールとパッチ評価の両方を使用している場合は、「アプリケーション コントロール」ポリシーの「プログラミング/スクリプティングツール」カテゴリで、「Microsoft WSH CScript」をブロックしないように注意してください。デフォルトで、プログラミング/スクリプティングツールは許可されています。

Sophos Client Firewall

  • (DEF22335) 許可したアプリケーションが Sophos Client Firewall で一時的にブロックされる。

    ファイアウォールポリシーを適用すると、すべてのアプリケーションルールは一旦削除され、もう一度追加されます。この間に、新しいポリシーで許可されているアプリケーションが送信方向の接続を確立しようとした場合、新しいポリシーが完全に適用されるまでの間、ブロックされます。

追加情報

管理対象のエンドポイントソフトウェアのリリースノートや他のドキュメントは、以下のリンク先を参照してください。

Sophos Reporting Interface を使用する前に、「Sophos Reporting Interface ユーザーガイド」を参照してください。

ソフォスの製品ドキュメントは次のサイトから入手可能です。www.sophos.com/ja-jp/support/documentation.aspx

以前のリリースからの情報

テクニカルサポート

ソフォス製品のテクニカルサポートは、次のような形でご提供しております。

  • 「SophosTalk」ユーザー コミュニティ サイト (英語) (community.sophos.com/) のご利用。さまざまな問題に関する情報を検索できます。
  • ソフォス サポートデータベースのご利用。www.sophos.com/ja-jp/support.aspx
  • 製品ドキュメントのダウンロード。www.sophos.com/ja-jp/support/documentation/
  • メールによるお問い合わせ。ソフォス製品のバージョン番号、OS および適用しているパッチの種類、エラーメッセージの内容などを、support@sophos.co.jp までお送りください。

ご利用条件

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